(雑談)iPhone11PROは結局買いなのか?

 iPhone11 Proが先日発表となり、個人的にカメラ機能が気になっている。

iPhone11 Proで焦点距離の違うレンズが3個付属することで、撮影範囲の広角化や距離情報を得ている。これにより撮影環境に適した機械学習による高度な画像処理を加えることで、仮想的に素晴らしい写真を描出することが可能となった。

「仮想的に」というのは、あくまでも推論データということだ。暗くて人の顔をカメラで判断できない状況でも「これ人間の顔だし、こう見えるやろ?」的な画像処理が加えられている。

 機械学習は推論で画像を生成しているため、実際には全く違う場合、「人でなくても人に似せてしまう」偽像も考えられる。

進化するデジタル機器

 私生活で利用する分にはiPhoneの進化は大歓迎だ。数年前に購入した一眼レフも既に出番が少なくなっている。

 ただ高解像度化する写真をSNSなどインターネットに載せる場合は注意が必要となる。近年では、 少し重い写真でもインターネットに載せれるため、ピースサインなど掌が映っている画像から、指紋を読み取られる危険性も警告されている[ロイター]。

 実際、熱狂的なアイドルファンが女性アイドルの瞳に反射した風景から、自宅を特定した事件がある[BBC]。いわばハリウッドのSF映画さながらのニュースである。 英国のヨーク大学の研究では、 瞳孔は黒い鏡のようなものであり、 実際の顔よりも約3万倍程縮小した形で復元可能とされる。

 自宅のドアについても鍵穴が写っている写真があれば、3Dプリンタを用いて合鍵を作ることも可能な時代である[ITmedia]。クレジットカード情報も、カードを財布から取り出しただけで、店舗の監視カメラで全個人情報が抜き取られる可能性があり、不審なお店での買い物にはクレジットの使用は控えた方がいいかもしれない。

 上記の対策としては、 インターネットにアップする場合は画像は低解像度にして載せるか、個人情報を削除してくれるソフトウェアの登場を待つしかない。 また物理的な施錠や暗号情報(クレジットカード等)についても社会システムの進歩と共に、デジタル化が求められる。

 2段階認証による決済システムが社会の課題であり、急速に普及すると考えられる。 つくづくテクノロジーの進歩と、それに伴う弊害の高度化は相関する。

結論

 ここまで高解像度化に関する危険性を長々話してきたが、自分はiPhone11 Proは買う予定だ。私にとって、大切な人との時間(高解像度の写真)はプライスレスだからだ。

SNSに高解像度写真をアップさえしなければ、個人的に受けられるメリットが大きいと判断している。

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