Profile
Yamauchi Nanami
略歴:名古屋大学大学院(卒)
職種:医療職
専門:量子物理学、AI(医用画像)
医療職と金融リテラシー
医療職が、「経済」や「投資」とどう関係するのか?不思議に思われる方が大半だろう。でも実は、医療従事者や研究者であっても、これからは「嫌でも経済の影響力」を知る時代へ入る。
今までの医療分野を簡単に説明すると、”豊富な資金力の病院は、設備投資をして新しい診断機器や治療装置を購入できる。そして更に必要な施設として世間の認識(ブランドイメージ)が高まり、人(資金力・人材)が集約され、資本規模が拡大する”という資本主義の側面を持つ。
また資本主義だけでは一極集中してしまうため、これを避けるために「政府の補助金」「 初診料の増額、」「地域クリニックへの逆紹介制度」 により勢力図が是正されながら成立していた。
これからの時代、「少子高齢化社会」「人口減少」「日本政府の債務超過」の三重苦により、確実に日本の医療制度や社会保障が崩壊する。そして勢力図の是正が困難な社会状況となる。もし医療制度が崩壊した場合、国民皆保険は無くなり、アメリカ社会のように医療を受けられる者と受けれない者の格差が鮮明になるだろう。
例えを踏襲すると、”豊富な資金力で設備投資を行った病院は、新しい装置を更新することで「人」「物」「資金」「データ」が一極集中する時代”へと変わる。また是正する社会システムは無くなり、一極集中も改善できなくなる。
国内の医療分野は少ない人口というパイを奪い合わなければならない。もしくは、海外の人々を惹きつけるだけの医療機関に変わる必要がある。医療従事者であっても、将来は安泰ではない。また医療分野以外も、移り変わるスピードは増し、生涯安泰な職業など無くなる。
では、どうしたらいいのか?
資本対策の必要性
国家や企業、組織など大きな母体を変えようとしても無理で、個人レベルでの対策が急務である。将来にわたり信頼できるのは自分自身でしかないのだ。
そのために、時代の波に翻弄されないためにも、経済の基本を押さえておかなければならない。日本人が苦手とする金融リテラシーを磨くには、「投資」が一番有効である。
この国が、世界をリードし続けれるよう、そして「資金」により個人の自由が束縛されないためにも、多種多様な分野の方に「資産運用」に関する情報発信を目的としている。