仮想通貨の将来:ハッシュレート分析【前編】

③ 需要と供給 

 中学教科書でも習う「需要と供給の関係性」のグラフから、マイナーによる供給量の減少が市場に与える影響について簡単に説明する。

 仮想通貨の需要面では時間経過とともに徐々に上昇しつつある。その反面、価格低迷時にはマイナー減少していき、市場に出回るBTC供給量が伸びなくなる。供給量が減れば、当然ながら価格は上昇していく。実際、マイナーが減少した2018年11月以降、一定期間(4カ月)を空いてから、徐々に価格上昇が起きてきている。つまり、マイナーの供給量が減るか、需要が急速に高まる以外は、仮想通貨は高騰しないと言える。

 さて、話を戻して最近のハッシュレートを見ると、価格低迷によりハッシュレートも頭打ちの状態が確認できる。このままハッシュレートが低下する場合、まずマイナーの離脱が始まる。マイナー達は減価償却のために、保有しているBTCを売却する可能性があり、2018年の再来(40万付近までの暴落)が予想される。

3.前編:まとめ

 今回、記事全体での文字数が大変長くなったので、【前編】【後編】で分割した。次回【後編】で残り2つの要素と、具体的な将来予想について取り上げる。

 【前編】ではファンダメンタル的な要素や省いており、状況が変わる可能性がある。ただハッシュレートのスコアからも、BTCのマイニング過熱が収まっておらず、長期のロングポジションはオススメしない。損益分岐点付近での攻防が続いており、マイナー離脱が開始すると、BTC売却圧が高まり更なる下落リスクが訪れる。では、仮想通貨の運用戦略はどうしたらいいか?

 仮想通貨の投資で大切なのは、「時間」「タイミング」である。

 「時間」が経過すれば、マイニング装置の経年劣化や処理速度の頭打ち、半減期で更に供給量が伸びなくなる。一時的には、マイナーの撤退により価格は下落するだろう。しかし2019年3月に安くBTCを仕込めたように、転換点となる底値の「タイミング」で冷静に考えれば、仮想通貨の将来的な価値からも仕込むことができる。

 いつ上昇トレンドを迎えるか分からない不安もあるかもしれないが、根気強く時を待つことも投資テクニックとなる。そのためには、初心者ほどお金に執着しない程度の資金で投資することも大切である。

 中長期を見据えた資産運用であれば、Binanceでのアルトコイン取引やレンディングサービスでの運用(利率最大10%)もある。 また国内ではコインチェック(別記事)が電気料金に対してBTCを付与するなど、様々なサービスが開始されており、単純な売買取引だけが仮想通貨の戦略ではない。

価格低迷している今だからこそ、淡々と然るべき時期に向けて選択肢を増やすなど、運用方法を見直すことをお勧めする。

次回、【後編】”仮想通貨の将来:PoS×世界経済”で、「将来的な転換点」について解説した。


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ペン太
とりあえず前編はこんな感じだけど、分かった?
 
ベアっち
ごめん・・・9割 寝てたわ!
 
ペン太
えっとー・・・9割!?
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