ドローンで変わる子供の将来:「スポーツ」「防衛産業」

ドローン防衛の難しさ

 防衛する側も黙っている訳ではない。ドローン防衛のために世界各国で開発が進められている。以前は、「1000ドルの機体を400万ドルのミサイルで迎撃するのか」(日経ビジネス)が問題となっていた。しかし近年では、アメリカ軍で電磁波を利用した兵器が開発されていることで、使用コストが安く汎用可能な兵器が配備されつつある。

動画6. レーザー照射技術(1発1ドル程度)
動画7. マイクロ波による集積回路の破壊

 上記2つに共通することは、レーザーやマイクロ波といった電磁波を使用することで、迎撃する兵器の使用コストを極限まで抑えられている。
 その反面、高性能な迎撃システムを備えても、レーダーに探知されない超小型ドローンステルス型ドローンが開発された場合には、そもそも対象物を見つけられないため「ドローン防衛」の概念自体が崩壊する。

 コントロールする陣営への先制攻撃も一つの手だが、自走式(AI)ドローンも開発されており、陣営側を破壊してもドローン攻撃を防げない可能性が高い。防衛戦略については、「電子回路を積んだ飛翔体を無効化する」新たな技術革新が求められている。

3.まとめ

 私もAmazonで2000円程度で手に入る格安のトイドローンを購入したが、子供でも簡単に操作できる簡単さや、空飛ぶラジコンは魅力的で、大人でも夢中になる。
特に狭い国土で人口密集地域の日本では、屋外で飛ばすドローンより、狭い場所でも飛ばせるマイクロドローン市場が伸びると予想される。

 将来、ドローンレースはF1と肩を並べるほどの市場になる。 フランスでは既にドローンを飛ばすのに資格が必要なように、プロパイロットが社会全体で求められる。 もし子供にタイピングや習わせるなら、ドローンパイロットを目指すという選択肢もありだと思う。世界的にも市場拡大途中であり、現在の競技人口こそ少ないが、数年先には大きなリターンを見込めるスキルだからだ。素人では撮影出来ない動画に世界中が興奮するだろう。

 ドローンを知っているは多いが、本当の意味で知る人は少ない。実際に操作して体験することで、その将来性や問題点も見えてくる。比較的安価に購入できるので、年末年始などの大型連休には家族・親戚と一度触れてみるのもいいかもしれない。

最新情報をチェックしよう!