仮想通貨の将来:PoSと世界経済【後編】

【前編】はマイナーの影響力をハッシュレートの観点から、仮想通貨相場との関係性をまとめました。まだ前編を読んでいない方は、こちらの記事を先に読んで下さい。【後編】では仮想通貨市場に影響を与える3要素について 、残りの2要素を取り上げる。

 
ベアっち
ついに完結か!わー楽しみ♡
 
ペン太
えっとー・・・寝てたよね?!

[序章] 相関係数について

 まず本題に入る前に、相関係数について取り上げているメディアがあったので、それについて話す。そのメディアでは、 仮想通貨の銘柄間でなく、他事象(ナスダック株式, ハッシュレート)との全期間の相関係数を調査していて驚いた。

 一見、相関係数を求めることが論理的にも正しくも見えるが、実は意味が無い。

 例えば、自分自身に置き換えて想像して欲しい。自分が「喉が渇いた」場合、毎回似たようなタイミングで「コーラ」を買うだろうか?

答えは”No“である。

 その時にたまたまコンビニが近くて、金銭的に余裕があればコーラを買うかもしれない。しかし「喉渇いた」∝「コーラ」では無いはずである。
 「喉が渇いた」状態は日常的に頻発するし、コーラは”飲み物”というレパートリーの中の1種類に過ぎない。つまり頻度が高い事象と、大多数の1事象を比較しても、確率的に相関する可能性は低い。

ではどうしたら、「喉の渇き」と「コーラ」の関係性を結びつけることが出来るのだろうか?


”条件設定”が重要なキーワードとなる。

「コーラ」であれば、「コンビニが近い」「割引キャンペーン」「新商品」などの条件に当てはまると相関が出る。

 投資も同様である。長い歴史を持つ”株””為替”でさえ、ファンダメンタル(政治的要因)やトレンド(時代の流行)に影響され、恒久的な相関指標は存在しない。雇用統計や中央銀行の金利発表などのイベントも、一時的に影響を与える要素でしかない。そもそも歴史の浅い仮想通貨で絶対法則を探すは、至難の業といえる。

これだけ聞くとショックかもしれないが、落胆するのは早い。

「風が吹けば桶屋が儲かる」ように、複雑化した現代社会でも仮想通貨の必要性(需要)が高まるタイミングがある。”条件設定”さえしっかり押さえておけば、先行投資で資産を増やせるのだ。例えるなら、「夏」になれば必然的に飲み物は売れるし、「コーラ」も売れる。

では、なにが仮想通貨に需要をもたらし、市場拡大を誘発するのか?

重要な3要素について、順を追って解説していく。

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