ドローンは数千円で手に入る子供のおもちゃとして非常に優れる。私も長女に購入したが、ラジコンカーと比べて自由度が高く、操作が簡単なため、夢中になって遊んでいる。 娘(6歳)のドローンには既に似顔絵が描かれて、名前まで付けられている。
今回は、ドローンによって子供たちの将来が大きく変わるであろう「スポーツ」「防衛産業」の2分野に絞って、取り上げていく。
1.e-Sports
eスポーツとは、LANやWi-Fiなどの「ネットワークを通じて参加する競技」をさす。2022年までの年間平均成長率は19.1%と予測され、最近では大手新聞社、自動車メーカーによる学生向けeスポーツ選手権や、ゲーム会社によるリーグ大会などが開始されることでファンが急増している。
今後、東京オリンピック・パラリンピックに向けた企業のeスポーツ関係の予算拠出も想定され、2022年には99.4億円にまで市場規模が拡大すると予測されている。
(冒頭でも出た)Amazonなど大企業が輸送用ドローン開発を進めているように、産業分野での活用事例はメディアで騒がれるが、eスポーツの分野でもドローンレースが注目されている。 ドローンレースは、世界的な盛り上がりを見せており、将来のF1とも称される。
一瞬、シューティングゲームかと錯覚する映像である。パリのシャンゼリゼ通りで行われたレース大会だが、観客動員数も多く、動画としてもインパクトが大きい。そもそもドローンは自由度の高い操作性のため、競技コースを工夫することで、より多くの観客を惹きつける大会を開催できる。
ただ残念なことは、日本での開催は諸外国と比較して「電波法」や「航空法」の問題がある。そのため世界水準の競技が出来ず、海外選手の積極的な参加は困難である。
また国内では、”複雑な地形条件”や”飛ばせる場所が限られる”制約から、屋内で飛ばせる小型ドローンが好まれる傾向にある。その証拠にTiny Whoopが販売するマイクロドローンが日本人のハートを掴んでいる。
Tiny Whoop(タイニー フープ)とは、アメリカのコロラド州フォートコリンズが本拠地のドローン企業であり、トップパイロットだった Jesse Perkins氏が創設した。販売される機体は主にマイクロドローンという種類になる。
マイクロドローンは文字通り、小型軽量化されたドローンであり、搭載カメラによりFPVでコントロールできる特徴がある。 FPVは“First Person View”の略であり、“一人称視点”と呼ばれる。
専用VRゴーグルを装着することで、より直感的にドローン操作できる。 日本のような狭い居住空間でも、食卓や椅子、窓など日常にある障害物でレースできる手軽さが、多くのファンを惹きつけている。